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※内容が古い場合があります。(特に更新日が書かれていないもの)


20-01 ナンバープレートの地名とは(2002年7月15日更新)

 ナンバープレート上段に書かれている文字で、自動車登録規則では「自動車の使用の本拠の位置を管轄する運輸支局(使用の本拠の位置が自動車検査登録事務所(沖縄総合事務局陸運事務所の支所(沖縄開発庁設置法(昭和47年法律第29号)第10条第1項に規定する事務所の支所をいう。)を含む。以下同じ。)の管轄区域に属する場合にあっては、当該自動車検査登録事務所)を表示する文字(別表第一)」と定義されています。軽自動車については道路車両運送法施行規則第36条の2より「検査対象自動車の使用の本拠を管轄する運輸支局(使用の本拠の位置が自動車検査登録事務所の管轄区域に属する場合にあっては、当該自動車検査登録事務所。次条において同じ。)を表示する文字」と定義されています。


20-02 地名一文字表示(2002年7月15日更新)

 1949年に各都道府県に陸運事務所が設置(都府県は各1、北海道は7)されました。都道府県庁の事業所なのですが、運輸省(現:国土交通省)の機関委任事務として検査・登録事務等を行い、職員の身分は地方公務員ではなく、国家公務員(地方事務官)でした。1985年に都道府県陸運事務所から、運輸省・地方運輸局の陸運支局(現:運輸支局)に改組されました。

 なお、東京都の場合、当初は知事直轄の事業所でしたが、1982年頃に都市計画局管轄の事業所になり、1985年に廃止されています。

 1951年に道路車両運送法による登録が始まりましたが、陸運事務所を表す記号として、事務所名、つまり府県名の頭文字が使われました。同じ頭文字がある場合は規模の小さい方を二文字で表記したようです。なお、東京だけは地名が省略されました。

・宮…宮城、宮崎…宮崎
・長…長野、長崎…長崎
・大…大阪、大分…大分
・愛…愛知、愛媛…愛媛
・山…山口、山形…山形、山梨…山梨
・福…福岡、福島…福島、福井…福井


20-03 一文字地名の読み方(2001年5月13日更新)

 電算化されて間もない頃の車検証は、数字と片仮名しか使用できなかったので、地名の「読み」が片仮名で表示してあったそうです。

昭和45年運輸省告示第61号 別表第一

 陸運事務                 三  河 ミ  カ  ワ  51   2
 所を表示  かたかな  略号 文字数     愛   ア    イ  51   1
 する漢字                 静  岡 シ ズ オ カ  52   2
   札   サ    ツ  10   1     静   シ    ズ  52   1
   函   ハ    コ  11   1    浜  松 ハ マ マ ツ  53   2
   室   ム    ロ  12   1     静   シ    ズ  53   1
   帯   オ    ビ  13   1     岐     ギ     54   1
   釧   ク    シ  14   1     三     ミ     55   1
   北   キ    タ  15   1    福  井 フ  ク  イ  56   2
   旭   ア  サ  ヒ  16   1     石   イ    シ  57   1
   宮   ミ    ヤ  20   1     富     ト     58   1
 福  島 フ ク シ マ  21   2    大  阪 オ オ サ カ  60   2
   岩   イ    ワ  22   1     大   オ    ウ  60   1
   青   ア    オ  23   1     泉   イ  ズ  ミ  61   1
   新   ニ    イ  24   1     大   オ    ウ  61   1
 長  野 ナ  ガ  ノ  25   2     京   キ  ヨ  ウ  62   1
   長   ナ    ガ  25   1    神  戸 コ  ウ  ベ  63   2
 松  本 マ ツ モ ト  26   2     兵   ヒ  ヨ  ウ  63   1
   長   ナ    ガ  26   1    姫  路 ヒ  メ  ジ  64   2
 山  形 ヤ マ ガ タ  27   2     兵   ヒ  ヨ  ウ  64   1
   秋   ア    キ  28   1     滋   シ    ガ  65   1
 品  川 シ ナ ガ ワ  30   2     奈     ナ     66   1
   品   シ    ナ  30   1     和     ワ     67   1
   −     −     30   0    広  島 ヒ ロ シ マ  70   2
 足  立 ア  ダ  チ  31   2     広   ヒ    ロ  70   1
   足     ア     31   1    福  山 フ ク ヤ マ  71   2
   −     −     31   0     広   ヒ    ロ  71   1
 練  馬 ネ  リ  マ  32   2     鳥   ト    ツ  72   1
   練   ネ    リ  32   1    島  根 シ  マ  ネ  73   2
   −     −     32   0     島   シ    マ  73   1
 多  摩 タ    マ  33   2     岡   オ    カ  74   1
   多     タ     33   1     山   ヤ    マ  75   1
   −     −     33   0     香     カ     80   1
 横  浜 ヨ コ ハ マ  34   2     徳   ト    ク  81   1
   神   カ    ナ  34   1    愛  媛 エ  ヒ  メ  82   1
 相  模 サ  ガ  ミ  35   2     高   コ    ウ  83   1
   神   カ    ナ  35   1    福  岡 フ ク オ カ  90   2
 千  葉 チ    バ  36   2     福   フ    ク  90   1
   千     チ     36   1    北 九 州 キタキウシウ  91   3
 習 志 野 ナ ラ シ ノ  37   3     福   フ    ク  91   1
   千     チ     37   1     佐     サ     92   1
   埼   サ    イ  38   1    長  崎 ナ ガ サ キ  93   2
   茨   イ    バ  39   1    佐 世 保 サ  セ  ボ  94   3
   群   グ    ン  40   1    長  崎 ナ ガ サ キ  94   2
   栃   ト    チ  41   1     熊   ク    マ  95   1
 山  梨 ヤ マ ナ シ  43   2    大  分 オ オ イ タ  96   2
 名 古 屋 ナ  ゴ  ヤ  50   3    宮  崎 ミ ヤ ザ キ  97   2
   愛   ア    イ  50   1     鹿   カ    ゴ  98   1
※告示では「嶋」ではなく「島」になっているようです。

 大阪が「大」表記だった時代は、「オオ」ではなく「ダイ」と記載されていたという情報が寄せられていますが、別表第一によると「オウ」だったようです。実際の呼び方が「ダイ・ナンバー」だったのかもしれません。そこで、車検証上の記載と異なる地元での通称を調べてみました。
 地名表示が例えば「多」一文字でも、呼び方は「タマ」だったようなケースが他にもあるかもしれません。

  『通称等』      (車検証)
函 『カン』       (ハコ)
釧 『セン』       (クシ)
旭 『キョク』      (アサヒ)
新 『シン』       (ニイ)
足 『アシ』       (ア)
神 『シン』『ジン』   (カナ)
三 『ミエ』       (ミ)
富 『トミ』       (ト)
大 『ダイ』       (オウ)
滋 『シガ』『ゲジゲジ』 (シガ)
鳥 『トリ』       (トツ)
高 『タカ』       (コウチ)
鹿 『カ』『シカ』    (カゴ)


20-04 事務所増によるフル表示化(2021年1月17日更新)

 各府県で陸運事務所の支所(現在は自動車検査登録事務所)ができた際に、頭文字ではなく支所名をフル表記するようになりました。陸運事務所名が所在地名と異なる場合は、所在地名に変更されました。東京では「地名なし」から「品・足・練・多」の一文字表示になり、やがてフル表示になりました。軽自動車と二輪車は「地名なし」から、「東」になり、「品・足・練・多」に移行したようです。大阪では和泉支所ができた際に「大」は「大阪」になりましたが、「和泉」ではなく「泉」でした。隣の和歌山の「和」と混同しないようにするためでしょう。島根は当初は「嶋」でした。海外渡航用ナンバーにも「SM(島)」が存在(なぜか「嶋」ではなく「島」)します。他に「島」から始まる事務所はありませんでしたが、鳥取の「鳥」と隣同士で文字が似ているため当初は「島」ではなく「嶋」を使い区別していたのですが、「島根」にすることによってはっきりさせたのだと思います。なお、愛媛はもともと「愛媛」でしたが愛知の「愛」ナンバーと区別するために現在のような崩し字にしたとのことです。

【移行時期】
・青→青森・八戸(1983年12月5日)
・新→新潟・長岡(1978年2月20日)
・長→長野・松本(1966年4月1日)
・品→品川(1964年11月1日)
・足→足立(1964年11月1日)
・練→練馬(1964年11月1日)
・多→多摩(1964年11月1日)
・神→横浜・相模(1964年11月1日)
・埼→大宮・熊谷(1975年3月20日)
・千→千葉・習志野(1968年4月16日)
・茨→水戸・土浦(1978年4月17日)
・愛→名古屋・三河(1965年3月1日)
・静岡(旧字体)→静岡(新字体)・浜松(1966年4月1日)
・大→大阪・泉(1964年11月1日)
・兵→神戸・姫路(1964年11月1日)
・嶋→島根(1963年10月1日)
・広→広島・福山(1967年6月1日)
・福→福岡・北九州(1964年11月1日?、1965年5月?)
【参考】
・なし→東(1961年3月、軽自動車と二輪車のみ)
・なし→品・足・練・多(1962年2月、上記以外)


20-05 一文字からフル表示に全国一斉変更(2004年3月1日更新)

 1988年1月に下記の31地区で地名一文字からフル表示に変更されました。全国の3分の1強ですからかなりの変更です。各陸運支局(現:運輸支局)は頭文字表示からフル表示に、和泉自動車検査登録事務所は「泉」から「和泉」になりました。

・札→札幌、函→函館、室→室蘭、帯→帯広、釧→釧路、北→北見、旭→旭川
・宮→宮城、岩→岩手、秋→秋田
・群→群馬、栃→栃木
・三→三重、岐→岐阜、石→石川、富→富山
・泉→和泉、京→京都、奈→奈良、滋→滋賀、和→和歌山
・鳥→鳥取、岡→岡山、山→山口
・香→香川、徳→徳島、高→高知
・佐→佐賀、熊→熊本、鹿→鹿児島、沖→沖縄


20-06 地名表示の変遷(2004年10月31日更新)

 以上について地名表示の変遷ということで、別表にまとめてみました。なお、地名表示に変化がなかった地区は以下の通りです。

・県内分割がなかったためそのまま存続
 山梨、福井、愛媛、大分、宮崎
・県内分割があったが同一地名が存続
 福島、山形、長崎


20-07 軽自動車中板は当初からフル表示(2003年11月9日更新)

 かつて軽自動車は白と緑の小型番号標でしたが、1975年1月1日より黄色と黒の中型番号標になりました。その際に地名はフル表示されています。なお、茨城では上記の全国一斉変更前に「茨」から「水戸」「土浦」に分割されたため、軽自動車のみに「茨城」が存在します。目撃例もありますし、海外渡航用ナンバーにも「IGI(茨城)」が存在するため間違いありません。

 埼玉でも「大宮」と「熊谷」に分割された時期(1975年3月20日)から判断すると軽自動車に「埼玉」が2か月ちょっとというごくわずかの期間ですが、払い出されていました。現存しているかとなると難しい状況だと思います。以前の「注解自動車六法」では、海外渡航用ナンバーには「STS(埼玉)」は載っていなかったので、存在しないのではないかと判断したのですが、「平成12年度版」にはしっかり載っていました。(「平成15年度版」にも掲載)これで確実に払い出されたことが証明されるのではないかと思われます。


20-08 陸運支局(現:運輸支局)名と異なる地名表示(2004年10月13日更新)

 各県に陸運事務所の支所(現在は自動車検査登録事務所)ができた際に、県名ではなく都市名を表示することになりました。したがって、県庁所在地が県名と異なる場合(品川、大宮は例外)に、地名表示が異なるわけです。

・品川(東京運輸支局)
・横浜(神奈川運輸支局)
・大宮(埼玉運輸支局)
・水戸(茨城運輸支局)
・宇都宮(栃木運輸支局)
・名古屋(愛知運輸支局)

例外
・神戸(兵庫陸運支局→神戸運輸監理部兵庫陸運部)


20-09 都府県庁所在地にない運輸支局(2004年10月12日更新)

 陸運事務所(「陸運支局」を経て、現在は「運輸支局」)は都道府県の事業所として都道府県庁所在地に設置されましたが、敷地確保の都合等から異なる場合もあります。なお、北海道は道庁所在地の「札幌」だけではなく、他の6か所全てが運輸支局です。大阪では府庁所在地の大阪市には「大阪運輸支局」は存在せず、「なにわ自動車検査登録事務所」があります。埼玉では県庁所在地の浦和市ではなく大宮市にありましたが、合併により県庁所在地であるさいたま市に存在することとなりました。ただし地名表示は「大宮」のままです。

運輸支局
・岩手(紫波郡矢巾町)
・山梨(東八代郡石和町→笛吹市:2004年10月12日合併市制施行) 
・大阪(寝屋川市)
・滋賀(守山市)
・奈良(大和郡山市:2004年10月12日奈良市から移転)

沖縄総合事務局陸運事務所
・沖縄(浦添市)


20-10 自動車検査登録事務所所在地と異なる地名表示(2022年5月8日更新)

 陸運事務所の支所(現在は「自動車検査登録事務所」)も大部分が所在地の自治体名が使われますが、所在地が「市」ではなく「町」の場合や、歴史的背景等から広域的な地名を用いる場合もあります。
 「袖ヶ浦」は設置当時は町でしたが、「房総」等にはならず、そのまま地名が用いられました。自治体名として使われていますが、内房地域を表す地域名でもあります。ちなみに習志野市袖ヶ浦という地名もあります。

・庄内(東田川郡三川町):山形県の日本海側の地域名です。仮に町名「三川」を使うと「三河」と混同してしまいます。なお、2005年7月1日に隣の立川町・余目町が合併して庄内町ができています。
・多摩(北多摩郡国立町→国立市):東京西部の地域名です。多摩自動車検査場設置時は北多摩郡国立町で、町名の「国立」だとわかりにくいため、旧郡名の「多摩」としています。
・相模(愛甲郡愛川町):神奈川県の大半(川崎・横浜の一部は武蔵)の旧国名です。町名「愛川」だとわかりにくく、「相模」は「湘南」分割前は、ほぼ管轄エリアを示していました。「厚木」も候補に挙がったらしいです。
・湘南(平塚市):「平塚」でも十分通用しますが、市民運動等の結果、地域名の「湘南」になりました。しかし、「相模」を分割したため、三浦半島方面も含む本来の「湘南」とエリアが異なっています。
・習志野(船橋市):船橋市習志野台にあるのですが、習志野市に事務所があると思っている人も多いです。「船橋」でも十分通用しますが、明治天皇の「篠原(篠原國幹陸軍少将)に習え」という言葉から命名された旧陸軍の演習場「習志野原」(船橋、習志野、八千代各市にまたがる)にちなんでいます。
・とちぎ(佐野市):「佐野」でも通用すると思いますが、周辺自治体が反発し、ふさわしい地域名がなく県名を平仮名にすることで落ち着きました。「栃木」市も存在するので佐野市としては複雑な心境だと思います。「栃南」も候補に挙がったようです。
・尾張小牧(小牧市):「小牧」でもよかったのですが、周辺自治体が猛反発し、旧国名「尾張」を冠することになったようです。なお、「尾張」より「小牧」の文字が小さいという情報もあります。
・三河(碧海郡高岡町→豊田市):西三河自動車検査場設置時は碧海郡高岡町で、町名の「高岡」だとわかりにくいため、旧国名「三河」としています。1965年9月1日に高岡町は豊田市に編入されましたが、そのまま「三河」です。2006年10月10日に豊田市域でご当地ナンバーとして「豊田」が登場しました。
・飛騨(高山市):開設当時はエリア内唯一の市だった「高山」でも十分通用しますが、由緒ある旧国名を使っています。なお、2005年2月1日に合併により飛騨市ができています。
・なにわ(大阪市):当初から大阪市に陸運支局(現:運輸支局)があれば「大阪」なのでしょうが、あとから事務所ができたため、地域名である「なにわ」を名乗っています。
・筑豊(嘉穂郡庄内町→飯塚市):福岡県の筑前と豊前にまたがる地域名です。仮に町名「庄内」を使うと山形の「庄内」と混同してしまいます。なお、2006年3月26日に庄内町は対等合併で飯塚市になっています。


20-11 自動車検査登録事務所名と異なる地名表示(2004年10月10日更新)

 自動車検査登録事務所名と地名表示は原則として一致しているのですが、異なるものも存在します。

・とちぎ(佐野自動車検査登録事務所)
・尾張小牧(小牧自動車検査登録事務所)
・三河(西三河自動車検査登録事務所)

 下記については20-13も参照
・長崎(厳原自動車検査登録事務所)
・鹿児島(大島自動車検査登録事務所→奄美自動車検査登録事務所)※2014年11月17日からご当地ナンバーにより奄美


20-12 管轄区域が1市のみ

 「川崎」は川崎市、「なにわ」は大阪市のみが管轄区域です。


20-13 離島に事務所がある場合の地名表示(2005年10月1日更新)

 長崎、鹿児島、沖縄では離島に事務所や支所がありますが、本島と同じ地名表示を使っています。さらに所在地名と事務所名が異なっています。そのため、地名ではなく分類番号・平仮名・一連指定番号の番号帯で使い分けています。

・長崎(長崎運輸支局、厳原自動車検査登録事務所:厳原町→対馬市)
・鹿児島(鹿児島運輸支局、大島自動車検査登録事務所→奄美自動車検査登録事務所:名瀬市→奄美市)※2014年11月17日からご当地ナンバーにより奄美
・沖縄(沖縄総合事務局陸運事務所、宮古支所:平良市→宮古島市、八重山支所:石垣市)


20-14 軽自動車検査協会の事務所名と異なる地名表示(2002年7月15日更新)

 軽自動車のナンバーは「軽自動車検査協会」で払い出され、地名は運輸支局や自動車検査登録事務所を表示する文字に合わせることになっています。したがって必ずしも地名表示と事務所名は一致しません。県庁所在地の市名が県名と異なる場合はもちろんですが、「とちぎ」「尾張小牧」の例があります。大阪の場合は大阪主管事務所が「なにわ」で高槻支所が「大阪」になっています。

・品川(東京主管事務所)
・横浜(神奈川事務所)
・大宮(埼玉事務所)
・水戸(茨城事務所)
・宇都宮(栃木事務所)
・とちぎ(栃木事務所佐野支所)
・名古屋(愛知主管事務所)
・尾張小牧(愛知主管事務所小牧支所)
・なにわ(大阪主管事務所)
・大阪(大阪主管事務所高槻支所)
・神戸(兵庫事務所)


20-15 軽自動車検査協会の所在地名と異なる地名表示(2022年5月8日更新)

 軽自動車検査協会の事務所は敷地等の確保の都合等から、必ずしも運輸支局等がある市町村と同一ではありません。ここでは表示地名と所在地名が一致しない場合を挙げてみました。趣旨が違うのですが県名と県庁所在地名が異なるものも含んでいます。

・岩手(盛岡市)
・宮城(仙台市)
・品川(港区)
・練馬(板橋区:2012年2月20日開設)
・八王子(青梅市:2016年1月25日西多摩郡瑞穂町から移転)
・多摩(府中市:2010年12月6日国立市から移転)
・とちぎ(佐野市)
・群馬(前橋市)
・大宮(上尾市)
・所沢(入間郡三芳町)
・習志野(八千代市:2022年5月2日船橋市から移転)
・湘南(平塚市)
・相模(愛甲郡愛川町:2006年12月11日綾瀬市から移転)
・山梨(笛吹市:旧石和町2004年10月12日合併市制施行)
・石川(金沢市)
・三河(豊田市:2011年5月6日岡崎市から移転)
・尾張小牧(小牧市)
・岐阜(羽島市:2011年7月4日岐阜市から移転)
・沼津(駿東郡長泉町)
・三重(津市)
・なにわ(大阪市)
・大阪(高槻市)
・和泉(和泉市:2017年7月18日堺市から移転)
・滋賀(守山市)
・奈良(大和郡山市:2004年10月12日奈良市から移転)
・島根(松江市)
・香川(高松市:旧国分寺町2006年1月10日高松市に編入)
・愛媛(松山市)
・筑豊(飯塚市:旧庄内町2006年3月26日合併)
・沖縄(浦添市)


20-16 軽自動車検査協会の支所がない場合の地名表示(2012年4月14日更新)

 エリア内に自動車検査登録事務所があっても、軽自動車検査協会の支所がない地区もあります。その場合でも自動車検査登録事務所の地名表示を使います。

・川崎(神奈川事務所)
・飛騨(岐阜事務所)


20-17 離島の分室の地名表示

 長崎、鹿児島、沖縄では離島に分室がありますが、本島と同じ地名表示を使っています。そのため地名ではなく分類番号、平仮名、一連指定番号の番号帯で使い分けています。

・長崎(長崎事務所、厳原分室)
・鹿児島(鹿児島事務所、大島分室→奄美分室)※2014年11月17日からご当地ナンバーにより奄美
・沖縄(沖縄事務所、宮古分室、八重山分室)


20-21 地名の文字数(2022年5月8日更新)

 大部分が二文字ですが、三文字や四文字もあります。地名フル表示化で地名一文字の払い出しがなくなりましたが、ご当地ナンバーで「柏」「堺」が誕生しましています。
 文字数別に分類してみました。茶色は現在払い出しなし、赤色はご当地ナンバーです。

・一文字
 札、函、室、帯、釧、北、旭、宮、岩、青、新、長、秋、
 東、品、足、練、多、神、埼、群、千、
柏、茨、栃、
 愛、三、静、岐、石、富、大、泉、
堺、京、兵、奈、滋、和、
 広、鳥、嶋、岡、山、香、徳、高、福、佐、熊、鹿、沖
・二文字
 札幌、函館、旭川、室蘭、釧路、知床、帯広、北見、
 青森、弘前、八戸、盛岡、岩手、平泉仙台、宮城、
 秋田、山形、庄内、福島、会津、郡山白河
 茨城、水戸、土浦、栃木那須、前橋、高崎、群馬、
 大宮、川口、川越、所沢、熊谷、越谷、
 
千葉、成田、市川船橋市原松戸、野田、
 品川、練馬、杉並、板橋、足立、江東葛飾、多摩、
 横浜、川崎、湘南、相模、山梨、
 新潟、長岡、上越、富山、金沢、石川、長野、松本、諏訪、
 福井、岐阜、飛騨、静岡、浜松、沼津、伊豆、
 
豊橋、岡崎、三河、豊田、一宮、三重、鈴鹿、
 滋賀、京都、大阪、和泉、神戸、姫路、奈良、飛鳥、
 鳥取、島根、出雲、岡山、倉敷、広島、福山、下関、山口、
 徳島、高松、香川、愛媛、高知、
 福岡、筑豊、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、奄美、沖縄
・三文字
 苫小牧、いわき、つくば、宇都宮、とちぎ、春日部、
 習志野、袖ヶ浦、世田谷、八王子、富士山、
 
名古屋、春日井、四日市、なにわ、和歌山、
 北九州、久留米、佐世保、鹿児島
・四文字
 尾張小牧、伊勢志摩


20-22 平仮名の地名(2013年9月8日更新)

 「いわき」「なにわ」「とちぎ」「つくば」の4地区存在します。いずれも「磐城」「難波、浪速、浪花」「栃木」「筑波」と漢字で書くことができますが、それぞれ意味を持たせて平仮名表記しています。なお、片仮名の地名表示はありません。
 「いわき」:事務所がある市名です。
 「なにわ」:大阪市に事務所がありますが、既存の「大阪」ナンバーと区別しています。
 「とちぎ」:佐野市に事務所がありますが、既存の「栃木」と区別し広域的な地区名を表しています。
 「つくば」:ご当地ナンバーです。事務所は土浦市。
 なお、2001年5月に埼玉県の浦和市・大宮市・与野市が合併して「さいたま市」になりましたが、「大宮」ナンバーが「さいたま」ナンバーになるような動きは今のところありません。


20-23 同じ文字が使われている地名(2022年5月8日更新)

 現行の地名の文字数は全国で285あります。使われている文字を多い順に挙げると以下のようになります。(赤字はご当地ナンバー)

9地区 山(山形、郡山、山梨、富士山、富山、和歌山、福山、岡山、山口)
8地区 川(旭川、川口、川越、市川、品川、川崎、石川、香川)
6地区 岡(盛岡、長岡、静岡、岡崎、岡山、福岡)
5地区 宮(宮城、大宮、宇都宮、一宮、宮崎)、
    田(秋田、成田、野田、世田谷、豊田)、
    島(福島、広島、島根、徳島、鹿児島)、
    崎(高崎、川崎、岡崎、長崎、宮崎)
4地区 福(福島、福井、福山、福岡)、戸(八戸、水戸、松戸、神戸)、
    橋(前橋船橋板橋、豊橋)、松(松戸、松本、浜松、高松
3地区 日(春日部、春日井四日市)、市(市川市原四日市)、
    長(長岡、長野、長崎)、野(長野、野田、習志野)、
    大(大宮、大阪、大分)、越(川越、越谷上越)、
    谷(熊谷、越谷世田谷)、豊(豊田、豊橋、筑豊)、
    高(高崎、高松、高知)
2地区 小(苫小牧、尾張小牧)、牧(苫小牧、尾張小牧)、路(釧路、姫路)、
    知(知床、高知)、広(帯広、広島)、北(北見、北九州)、
    前(弘前前橋)、八(八戸、八王子)、泉(平泉、和泉)、
    わ(いわき、なにわ)、河(白河、三河)、津(会津、沼津)、
    浦(袖ヶ浦、土浦)、都(宇都宮、京都)、馬(練馬、群馬)、
    口(川口、山口)、沢(所沢、金沢)、熊(熊谷、熊本)、
    春(春日部、春日井)、志(習志野、伊勢志摩)、世(世田谷、佐世保)、
    摩(多摩、伊勢志摩)、浜(横浜、浜松)、富(富士山、富山)、
    本(松本、熊本)、井(福井、春日井)、伊(伊豆伊勢志摩)、
    三(三河、三重)、飛(飛騨、飛鳥)、鹿(鈴鹿、鹿児島)、
    賀(滋賀、佐賀)、和(和泉、和歌山)、鳥(飛鳥、鳥取)、
    佐(佐世保、佐賀)
1地区 札、幌、函、館、旭、室、蘭、、釧、、帯、見、
    青、森、、岩、手、仙、台、城、
    秋、形、庄、内、、い、き、
    水、土、つ、く、ば、宇、、と、ち、ぎ、群、
    所、部、千、葉、成、習、、袖、ヶ、
    品、練、並、板、足、立、、多、王、子、
    横、相、模、湘、南、梨、士、
    新、潟、金、石、、岐、阜、飛、騨、静、沼、豆、
    名、古、屋、一、尾、張、重、
    滋、京、阪、な、に、堺、神、姫、奈、良、歌、
    取、根、倉、敷、下
    香、徳、愛、媛、
    九、州、筑、久、留、米、保、分、児、、沖、縄      


20-24 地名の登場時期

 当初は北海道に7つ、各都府県に1つずつだった陸運事務所が、自動車の増加に伴い、登録台数の多い都府県では支所が設置されました。当初は「陸運事務所を示す文字」でしたが、支所ができた場合、支所は「支所名」を表示するようになりました。県名と県庁所在地名が違う場合、「陸運事務所を示す文字」も県名の頭文字から県庁所在地名にしています。そこで、地名の登場時期、つまり陸運事務所の支所(現在は自動車検査登録事務所)が設置された時期を年別に調べ、別表にまとめてみました。


20-25 県内分割後の登録台数の比率

 例えば県内に事務所が2か所あれば、登録台数の比率は5対5が望ましいのでしょうが、なかなかその通りにはいきません。そこで複数の事務所がある都道府県内での登録台数の比率を調べてみました。茨城県や長野県が理想的な配分になっていることがわかります。

・7か所
 札幌(46.0%):旭川(13.9%):室蘭(9.9%):函館(8.4%):帯広(7.7%):釧路(7.3%):北見(6.9%)
・5か所
 多摩(24.5%):足立(22.7%):品川(21.6%):練馬(20.3%):八王子(10.9%)
・4か所
 横浜(46.9%):湘南(20.7%):相模(20.0%):川崎(12.5%)
 名古屋(46.2%):尾張小牧(21.5%):三河(21.5%):豊橋(10.8%)
 福岡(43.2%):北九州(26.6%):久留米(19.6%):筑豊(10.6%)
 千葉(37.0%):習志野(24.0%):野田(19.1%):袖ヶ浦(19.9%)
 大宮(32.4%):所沢(27.0%):熊谷(22.1%):春日部(18.5%)
・3か所
 大阪(43.5%):和泉(29.3%):なにわ(27.2%)
 浜松(34.3%):沼津(33.1%):静岡(32.6%)
・2か所
 岐阜(92.5%):飛騨(7.5%)
 山形(75.9%):庄内(24.1%)
 福島(73.5%):いわき(26.5%)
 長崎(69.4%):佐世保(30.6%)
 広島(68.2%):福山(31.8%)
 神戸(67.3%):姫路(32.7%)
 新潟(62.9%):長岡(39.1%)
 青森(60.7%):八戸(39.3%)
 土浦(51.2%):水戸(48.8%)
 松本(50.9%):長野(49.1%) 


20-26 自動車検査登録事務所新設の動き(2004年5月24日更新)

 かなり前の話になりますが、1994年に湘南ナンバーが登場し話題になりました。そして、1997年に野田ナンバーが誕生、1999年9月1日に栃木県に佐野自動車検査登録事務所が開設され、11月15日より検査・登録業務を開始し、「とちぎ」ナンバーを名乗ると同時に栃木陸運支局直轄区域は「宇都宮」ナンバーに変更されました。
 さて、その次はということになりますが、国土交通省には、運輸省の時代から全国で20か所以上の事務所設置の要望があるそうです。必要性の高いところからできるはずなので、県内に陸運支局(現:運輸支局)しかなく、登録台数の多い(1997年末現在80万台以上)ところを順に挙げてみます。

・群馬(112万):太田市等で動きあり 「太田」+「前橋」になるか?
・宮城(103万):古川市等で動きあり。「古川」+「仙台」になるか? 仙台としては全国で唯一、政令指定都市名のナンバーが存在しないため、頑張っているとのこと。
・京都(93万):久御山町に京都南自動車検査場があるが、そのまま「昇格」するかどうかは不明。地域的には北の方に必要。
・三重(86万):四日市市に四日市自動車検査場があるが、そのまま「昇格」するかどうかは不明。実現すれば「津」+「四日市」か。
・岡山(83万):倉敷市と津山市等で動きあり。津山市で「岡山500ら」「岡山300ら」を枚数限定で実験的に交付しているとのこと。

ところが、事務所を増やすのではなく、下記の動きがあります。


20-27 ご当地ナンバー(2013年6月9日更新)

 事務所新設ではなく、知名度アップによる地域振興等のため、地域名を付けようという動きがあります。一時はシステム変更に多大な費用がかかると言うことで見送られそうになり、イラストを入れようと言う代替案も出ました。
 国土交通省は2004年5月10日、自動車のナンバープレートに地域名を付ける「ご当地ナンバー」を導入する方針を決めました。主な条件は、登録台数10万台以上、既存の表示とまぎわらしいものを使わないこと、全国的に認知された地名、原則として漢字二文字とのことです。また、都道府県をまたがるものは認められていません。2006年度以降に実施する見通しです。
 2004年11月30日の発表によると、 平成18年度から解禁となるそうです。なお、地域名表示の基準については、以下のようになっています。
(1)対象となり得る地域の基準
 1 地域特性や経済圏等に関して、他の地域と区分された一定のまとまりのある地域であり、一般に広く認知された地域であること。また、原則として、単独の市町村ではなく、複数の市町村の集合であること。
 2 当該地域において、登録されている自動車の数が10万台を超えていること。
 3 対象となる地域が、当該都道府県内における他の地域名表示の対象地域と比較し、人口、登録されている自動車の数等に関して、極端なアンバランスが生じないものであること。
(2)地域名の基準
 1 行政区画や旧国名などの地理的名称であり、当該地域を表すのにふさわしい名称であること。また、当該地域名が全国的にも認知されていること。
 2 読みやすく、覚えやすいものであるとともに、既存の地域名と類似し混同を起こすようなものでないこと。
 3 ナンバープレートに表示された際に十分視認性が確保されるよう、原則として「漢字」で「2文字」とする。やむを得ない理由があるとして例外を認める場合であっても最大で「4文字」までとし、ローマ字は認めないものとする。

■ご当地ナンバー情報(主なもの)【 】内は現行ナンバー
 新聞記事によると、20地域が国に申請したとのこと。(下記太字地名は申請済み)

・苫小牧【室蘭】:苫小牧市ほか
・弘前【青森】:弘前市ほか
・三陸【岩手】:宮古市から陸前高田市までの9市町村
        →登録台数満たさず実現困難
仙台【宮城】:仙台市
会津【福島】:会津若松市、喜多方市、田島町、下郷町、舘岩村、桧枝岐村、伊南村、南郷村、只見町、熱塩加納村、北塩原村、塩川町、山都町、西会津町、高郷村、磐梯町、猪苗代町、会津坂下町、湯川村、柳津町、河東町、会津高田町、会津本郷町、新鶴村、三島町、金山町、昭和村
・日立【水戸】:日立市ほか
つくば【土浦、水戸(岩瀬町)】:つくば市・下妻市・水海道市・守谷市・坂東市[岩井市、猿島町合併]・谷和原村・伊奈町・八千代町・千代川村・石下町、新たに参加表明:古河市・結城市・筑西市[下館市、関城町、明野町、協和町合併]・岩瀬町・真壁町・大和村・総和町・五霞町・三和町・境町
・日光【宇都宮】:今市市、日光市、足尾町、藤原町、栗山村
那須【宇都宮】:那須広域行政事務組合
・前橋、東毛、渡良瀬、上州【群馬】:前橋市ほか
        →合併問題で断念
高崎【群馬】:高崎市、安中市、榛名町、倉渕村、箕郷町、群馬町、新町、松井田町
・太田【群馬】:太田市
        →陸運特区構想
        →実現せず
川越【所沢】:川越市、坂戸市、鶴ヶ島市、毛呂山町、越生町
成田【千葉】:成田市、富里市、下総町、神埼町、大栄町、多古町、蓮沼村、松尾町、横芝町、芝山町
        →当初希望の英字のNARITAは断念
・船橋【習志野】:船橋市
        →登録台数の条件は満たしているが、地域分断を国から指摘され断念
【野田】:柏市、我孫子市
・豊島、池袋、としま【練馬】:豊島区
・杉並【練馬】:杉並区
        →単独自治体では認められず、断念。
・武蔵野【多摩】:武蔵野市、三鷹市、小金井市、西東京市、小平市、国分寺市、国立市
        →東京は既に5種類(品川・足立・練馬・多摩・八王子)あるのでこれ以上細分化するのは難しいとのことで、断念。
富士山【山梨】:富士吉田市、上九一色村、西桂町、忍野村、山中湖村、鳴沢村、富士河口湖町
        →静岡県側と連携を図る計画であるが、複数の運輸支局(関東・中部)をまたぐ地域名は、システムの都合で当面は認めない方針。
        →一度見送られたが、2008年11月4日に実現。
富士山【沼津】:富士宮市、富士市、御殿場市、裾野市、小山町、芝川町
        →山梨県側と連携を図る計画であるが、複数の運輸支局(関東・中部)をまたぐ地域名は、システムの都合で当面は認めない方針。
        →一度見送られたが、2008年11月4日に実現。
金沢【石川】:金沢市、かほく市、津幡町、内灘町
        →北陸信越で最優先要望
・佐久【長野】:佐久市及び南北佐久郡の12市町村
・軽井沢【長野】:小諸市、軽井沢町、御代田町
諏訪【松本】:岡谷、諏訪、茅野、下諏訪、富士見、原
・伊那【松本】:伊那市ほか
・南信州【松本】:松川、高森、喬木、豊丘、大鹿
伊豆【沼津】:熱海市、三島市、伊東市、下田市、伊豆市、伊豆の国市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、函南町
豊田【三河】:豊田市
岡崎【三河】:岡崎市、幸田町、額田町
一宮【尾張小牧】:一宮市
・四日市【三重】:四日市市、朝日町
        →朝日町より時期尚早との意見、実現断念
鈴鹿【三重】:鈴鹿市、亀山市
・伊勢【三重】:伊勢市ほか
・伊勢志摩【三重】:伊勢市ほか
         →時期尚早として伊勢志摩地区広域市町村圏協議会では取り組まない方針。
【大阪】:堺市
・松江【島根】:松江市ほか
        →導入見送り
・出雲【島根】:出雲市ほか
        →導入見送り
倉敷【岡山】:倉敷市、笠岡市、井原市、早島町、船穂町、金光町、鴨方町、寄島町、里庄町、真備町
        →早島町が抜け、矢掛町が入る、総社市は結局入らず
下関【山口】:下関市
・天草【熊本】:本渡市ほか
奄美【鹿児島】:名瀬市、大和村、宇検村、瀬戸内町、住用村、龍郷町、笠利町、喜界町、徳之島町、天城町、伊仙町、和泊町、知名町、与論町
        →台数を満たさず、認められず

■2005年7月29日に国土交通省により公式発表され、申請した20箇所のうち富士山及び奄美を除く18箇所が内定しました。
2006年3月1日の国土交通省の発表によると、2006年10月10日から「つくば」以外の17地域で導入され、「つくば」については県税システム更新に合わせて2007年2月13日からとのことです。
(「富士山」は2008年11月4日に実現。)


20-28 ご当地ナンバー第二期(2013年10月6日更新)

■2014年の導入を目指して、国土交通省が第二期の募集を行いました。(都道府県を通じて国に要望書を提出。)2013年6月末に締め切られ、国の審議会を経て正式決定することになります。

申請
盛岡【岩手】:盛岡市、八幡平市、岩手郡滝沢村、紫波郡紫波町・矢巾町
平泉【岩手】:一関市、奥州市、胆沢郡金ヶ崎町、西磐井郡平泉町
郡山【福島】:郡山市
前橋【群馬】:前橋市、北群馬郡吉岡町
川口【大宮】:川口市
越谷【春日部】:越谷市
世田谷【品川】:世田谷区
杉並【練馬】:杉並区
春日井【尾張小牧】:春日井市
・飛鳥【奈良】:橿原市、高市郡明日香村・高取町、吉野郡吉野町
奄美【鹿児島】:奄美市、大島郡大和村・宇検村・瀬戸内町・龍郷町・喜界町・徳之島町・天城町・伊仙町・和泊町・知名町・与論町

地元団体等から要望があったが、申請見送り
・日光【宇都宮】:日光市ほか
・秩父【熊谷】:秩父市
・鎌倉【横浜】:鎌倉市ほか
・相模原【相模】:相模原市
・伊勢志摩【三重】:伊勢市ほか
・熊野【三重・和歌山】:熊野市ほか
・博多【福岡】:福岡市ほか
検討したが断念
・新宿【練馬】:新宿区、中野区
・東京湾岸【足立・品川】:江東区、江戸川区、中央区、港区、品川区、大田区

■2013年8月2日に国土交通省により公式発表され、申請した11箇所のうち「飛鳥」を除く10箇所が内定しました。2014年度中に導入予定です。
 「飛鳥」については10万台に満たないため、導入見送りとなりましたが、関係する自治体との調整を踏まえ、本年10月末までに要望書の再提出がなされた場合に限り改めて導入の是非を検討するとのことです。
 「奄美」は10万台に満たないのですが、離島特例です。
 「世田谷」については、導入に反対する住民が国に差し止めを求める訴えを東京地方裁判所に起こしましたが、国土交通省は「住民の具体的なニーズが示されている」と判断して導入を決めました。その後、導入が確定したことから、一旦、訴えは取り下げられましたが、9月3日に再び提訴しています。10月2日に東京地裁は却下しました。


20-29 市町村合併に伴う管轄変更(2011年10月1日更新)

 いわゆる「平成の大合併」により市町村の再編が劇的に行われています。それに伴い管轄区域の変更が行われた地区があります。特に広島県では動きが大きくなっています。

2004年4月1日 静岡→浜松 静岡県榛原郡御前崎町(御前崎市)
2004年4月1日 福山→広島 広島県豊田郡川尻町(呉市)
2004年4月1日 福山→広島 広島県甲奴郡甲奴町(三次市)
2005年2月7日 福山→広島 広島県豊田郡安芸津町(東広島市)
2005年2月13日 松本→岐阜 長野県木曽郡山口村(岐阜県中津川市)
2005年3月1日 いわき→福島 福島県田村郡滝根町・大越町・都路村(田村市)
2005年3月20日 福山→広島 広島県豊田郡安浦町・豊浜町・豊町(呉市)
2005年3月22日 広島→福山 広島県賀茂郡大和町(三原市)
2005年3月31日 福山→広島 広島県甲奴郡総領町、比婆郡西城町・東城町・口和町・高野町・比和町(庄原市)
2005年10月1日 水戸→土浦 茨城県西茨城郡岩瀬町(桜川市)
2006年1月10日 とちぎ→宇都宮 栃木県下都賀郡国分寺町(下野市)
2006年3月27日 土浦→水戸 茨城県新治郡玉里村(小美玉市)
2009年6月1日 静岡→富士山 静岡県庵原郡富士川町(富士市)
2009年6月1日 群馬→高崎 群馬県多野郡吉井町(高崎市)
2010年3月23日 大宮→春日部 埼玉県南埼玉郡菖蒲町(久喜市)
2011年10月1日 宇都宮→とちぎ 栃木県上都賀郡西方町(栃木市)


20-30 分類番号三桁化は26地区で先行実施(2005年2月6日更新)

 分類番号三桁化は、各運輸局から1つ以上の陸運支局(現:運輸支局)または自動車検査登録事務所が選ばれ、1998年5月から下記の26地区で実施されました。(軽自動車は2005年1月から実施)

運輸局 先行実施地区(地名)
北海道 札幌
東北  宮城、岩手
新潟  新潟
関東  品川、横浜、湘南、大宮、千葉
中部  名古屋、尾張小牧、三河、豊橋、静岡、沼津、浜松、富山
近畿  大阪、神戸、奈良
中国  広島、福山、岡山
四国  愛媛
九州  福岡
沖縄  沖縄(本島のみ)

 その先行地区を見てみると、名古屋や横浜のように7ナンバーを使い切りそうな勢いの所は早急に対処しなければならないのは分かりますが、まだまだ余裕のある所もあります。詳しくはナンバー別登録台数を参照して下さい。同一県内に事務所が複数あるのに1か所だけの所もあれば、愛知、静岡、広島のように全て仲良く実施しているところもあります。東北管内で宮城は分かるが何故、岩手もなのか(宮城の次に台数が多いのは福島)とか、四国管内では運輸局のお膝元の香川ではなく、隣の愛媛(登録台数が多い)だったり、近畿管内では大阪、神戸で実施されるのに、京都ではなくて奈良だったり(奈良より京都、なにわ、姫路、滋賀の方が登録台数が多い)とか、選定理由がわかりにくいところがあります。なお、先行地区実施1年後の1999年5月からは予定通り全国展開されています。


20-31 地名と平仮名部分がアルファベットのもの(2010年12月12日更新)

 テレビや雑誌等で地名と平仮名部分がアルファベットのナンバーを見かけることがあります。「国際ナンバープレート」ともいいJAFで代行発行しています。

 「TKS」は「品川」を表し、平仮名の部分はローマ字表記(昭和29年内閣告示第1号「国語を書き表す場合に用いるローマ字のつづり方を定める件」第1表に掲げるローマ字、例:「ち」「つ」→「TI」「TU」)で、一連指定番号は真ん中の「−」がないものになっています。これは「道路交通に関する条約」に基づくもので、海外(条約締結国)で自動車を運行する際のナンバープレートです。登録については「道路交通に関する条約の実施に伴う道路運送車両法の特例等に関する法律施行規則」に定められています。
 なお、原動機付自転車の場合も使用の本拠地を管轄する運輸監理部又は運輸支局(自動車検査登録事務所)の表示になります。その際は分類番号と平仮名は使わずに地名と四桁までのアラビア数字で表示するそうです。
 運輸支局又は自動車検査登録事務所の表示する「ラテン文字」については別表で紹介します。原則として運輸支局名の各漢字をローマ字表記した際の頭文字を組み合わせた二文字(例:山…Y、梨…Nで山梨はYN)が使われています。自動車検査登録事務所がある場合は三文字目に事務所名の頭文字(例:東京…TK、多摩…Tで多摩はTKT)を使います。地名が一文字からフル表示された際には、地名一文字時代のものと区別するために運輸支局を表す二文字とその地名の頭文字の三文字(例:札…SP、札幌…SPS)が使われています。


20-41 ダンプカーの荷台の地名(2021年11月14日更新)

 ナンバープレートとは直接関係ありませんが、ダンプカーの荷台に地名や数字が書かれているのにお気づきかと思います。これは「土砂等を運搬する大型自動車による交通事故の防止等に関する特別措置法」によるものです。その第1条で「この法律は、土砂等の運搬の用に供する大型自動車の使用について必要な規制を行うとともに、土砂等の輸送に関する秩序を確立し、もって道路交通法の安全に寄与することを目的とする。」とされています。

 地名は全て二文字表記ということになっており、「運輸監理部、運輸支局又は自動車検査登録事務所」名称の頭から二文字です。ナンバーとは異なり、佐野は「とち」、三河は「西三」となります。東京では初期は「品川」等ではなく、「東京」が存在していたようです。なお、「春日部」「習志野」「袖ヶ浦」等で三文字を見たという情報も寄せられています。

 番号については、滋賀では下2桁「49」が目撃されており、下2桁「42」が存在する地区もあるようです。

ダンプカー表示番号


20-51 地名の字体は全国共通ではない

 同じ文字を使っていても比べてみると字体が異なっているものがあります。また、普通の活字とは違った特色のある文字を使っている地区があります。


20-52 字光式の地名の字体の違い

横浜の横
ペイント、字光式ともに見た目は由の上は繋がっているが字光部分は切れ目あり(光ると切れ目がでる)
   
大阪の阪
ペイント式では反は繋がっているが、字光式は最後の又は分離してる。
   
高知の高
ペイントははねあり、字光ははねなし(軽字光は不明)