自衛隊の発行するナンバープレートは横長で白地に緑色文字で「XX-XXXX」というように二桁と四桁に区切られた数字が記されています。「自衛隊の使用する自動車に関する訓令」によると、「自動車番号の付与、改廃及び記録に関する事務は、陸上自衛隊において行う」ことになっていて、「自動車番号は、各自衛隊等別、車名別及び日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定に基づくアメリカ合衆国からの供与によるものかどうかの別を表示する2けたの番号並びに自動車固有の4けたの番号により構成する。」とのことです。また、「自動車番号標の取付けが構造上困難な自動車にあっては、自動車番号標にかえ、車体の見やすい箇所に自動車番号を直接記入することができる」(前面は省略できるが、後面について取付けが困難な場合)とされています。また、仮ナンバー(臨時運行番号標)も存在し、左端に縦書きの漢字二文字(「陸自」…陸上自衛隊、「海自」…海上自衛隊、「空自」…航空自衛隊、「技本」…技術研究本部)、その横に四桁の数字で、斜線もあります。
「自衛隊の使用する自動車に関する訓令」別表第一(第5条関係)※図は簡略化したもので、番号は任意のものですが、実際に存在してしまうかもしれません。
自動車番号標(二輪自動車並びにカタピラ及びそりを有する軽自動車を除く。)
備考 1 寸法の単位は、ミリメートルとし、材質は、アルミ材とする。
2 塗色は白地に緑色文字にする。自動車番号標(二輪自動車並びにカタピラ及びそりを有する軽自動車)
備考 1 寸法の単位は、ミリメートルとし、材質は、アルミ材とする。
2 塗色は白地に緑色文字とする。
その最初の二桁の番号がそれぞれ何を表しているのかが気になるところですが、「訓令」には載っておらず、一般には公開されていないようです。そこでどの番号が何に該当するのか目撃情報を元に調べることとしました。
「この自衛隊ナンバーは、国家機密に関わることがあり、ナンバーウォッチングをするのは構わないが、下手をすればスパイ容疑にかけられるかもしれない」と書いてある本もあるそうなので、慎重に取り扱いたいと思います。でも実際は、税金を使っている「公用車」なんだから問題ないんでしょうけど…。なお、「自衛隊NPは東京で一括して登録・交付」しているようです。
とはいえ、雑誌に載っていたようなので掲示板に寄せられた情報を元に上位二桁は何を意味するかの表を作りました。
上位二桁
車種等
01〜03
小型トラック系
04
他の番号の区分に属さない車輌および誘導武器たる自動車(88式地対艦誘導弾等)
05〜08
中型トラック系
11
オートバイ
20〜37
大型トラック系
38
特大型トラック系
39〜43
海上自衛隊(車種等区分なし)
44〜49
航空自衛隊(車種等区分なし)
50〜59
けん引車
60〜69および88
被けん引車
70〜77・83〜85および87
バケットローダーやブルドーザーなど
78〜79
レーダー搭載車輌など
80
野外洗濯セット2型や浄水セットなど
81
除染車3型など
82
11/2t救急車など
86
航空科部隊で使用する車輌
90〜98
全装軌車(けん引車を除く)および半装軌車(キャタピラー装着車(戦車や装甲車)など)
99
技術研究本部